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カテゴリ:絞り、シャッタースピード( 1 )
#011 露出って なんじゃらほい
 露出、露出 って写真雑誌や講評で呪文みたいによくお見かけする言葉。
言葉からして 舌をかみそうなものだけれど、いったいこの「露出」って何者?
 せっかく写真に講評を頂いても 外国語を聞いているみたいで???が多いのよね。
 まずは言葉から理解しないと 先へすすめなぁい!!

では ここで師匠登場・・・

 まず露出という言葉から理解する必要があります。長文になるので覚悟して読んでください。
 露出というのは、レンズを通してカメラに入ってくる光の量のことです。目に見えるすべてのものは、必ず何らかの光を反射しています。自らが光っているものもあります。これらはすべて、その光の強さと波長によって明るさ(明度)と色彩(彩度)が判断されるわけです。ですから、カメラでその明度と彩度をフィルム(デジカメの場合はCCD)に定着させるためには、被写体が発する光を必要、かつ、十分なだけ取り入れてやらなければなりません。取り入れ方が少なすぎると暗い画像になってしまうし、取り入れすぎると明るい画像になってしまいます。単に明るい、暗いというだけではなく、色も現実の色ではない発色になってしまうのです。

 そこで、カメラとフィルムはこの取り入れる光の量を加減する機能を備えていなければならないということになるわけですが、それを3つの機能の組み合わせで行なっています。1つは感度(ISO感度)、2つ目は絞り、最後がシャッター速度です。

 まず、絞りとシャッター速度から説明しましょう。
 絞りというのは、撮影する瞬間にレンズに光を取り入れるための穴の大きさのことです。カメラの中にはフィルムが入っていますから、勝手に感光してしまわないように普段はこの穴は閉じていますが、シャッターを切ると、その瞬間だけその穴が開きます。この穴の大きさを変えることによって、光の量を調整するわけです。
 一般的に、この絞りの大きさはFという記号で表します。F1.4→2→2.8→4→5.6→8→11→16→22→32→45→64と、Fの次の数字が大きくなるほど、穴の大きさは小さくなります。→で示した段階を1つ進むごとに「1段」という言い方で露出の変化を表わします。

 この数字、変な数字だと思いませんか。1→2→3→4→5と規則的に変化すればいいのに、どうしてこんな数字になっているのでしょう。それは、穴の大きさ(面積)は穴の半径の二乗に比例しているからなんですね。それを逆にして、平方根で表示したのがこの奇妙な数字の並び方になっているというわけです。1.4というのはルート2のことです。その倍がルート2の二乗ですから2、4倍はルート2の三乗ですから2.8という具合です。ということは、F1.4とF2を比較すると、穴の大きさはちょうど半分になっていることになります。

 次がシャッター速度です。これは簡単ですね。シャッター速度が半分になれば、それだけ長い間穴が開いた状態になるわけですから、カメラに入ってくる光の量は単純に倍になる勘定です。今は電子シャッターというシロモノが主流なので、このシャッタースピードはどんな速度にも対応できますが、昔のカメラは歯車とバネの組み合わせだけでこれを制御していたので、その当時の速度表示である1秒→1/2→1/4→1/8→1/16→1/30(1/32ではない)→1/60→1/125(1/120ではない)→1/250→1/500という数字が今でも使われています。それぞれ1つ進むごとにシャッタースピードは倍になります。→1つが「1段」の露出変化です。

 さて、普通はこの、絞りとシャッター速度という2つの組み合わせで露出を調整します。ある風景をカメラの露出計で計測したときに、たとえば絞りがF5.6、シャッター速度が1/60秒であったとしましょう。このときに絞りだけをF8に変えたとすると、穴の大きさが半分になったわけですから、こういうときは、「露出を1段切り詰めた」ことになります。逆の場合は、「露出を1段開けた」というわけです。

 露出は絞りとシャッター速度の組み合わせだと言いました。ということは、「絞りF4、シャッター速度1/30」と、「絞りF2.8、シャッター速度1/60」の露出は同じですね。穴の大きさ(絞り)は倍になったけれども、シャッター速度は半分になっていますから、カメラが捉える光の量は同じです。
 組み合わせを変化させるときに、絞りの方を固定してシャッター速度だけを変化させる方法を「絞り優先AE(AEというのは自動露出制御のこと)」と言います。記号では「A」で表示します。
 逆に、シャッター速度を固定して絞りだけを変化させる方法を「シャッター優先AE」というわけです(記号はT)。
 オートAE(プログラムオートともいう、記号はP)という機能がほとんどのカメラについていますが、これは絞りとシャッター速度の組み合わせをカメラ任せにする方法で、いわゆる「押すだけ」撮影がこれに当たります。

 絞りが変化しようが、シャッター速度が変化しようが、両者の組み合わせである露出が同じであるのならばカメラ任せでいいじゃないか、と思いがちですが、絞りの数値は被写界深度(手前から奥まで、どのくらいの奥行きにピントが合うかの範囲のこと)に大きく影響を与えますし、シャッター速度は動いているものを止めて写すときには重要なカギを握るものですから、全部カメラ任せというわけにはいきません。なので、絞り優先、シャッター優先という機能が必要になるわけです。

 ISO感度については#010参照のこと。

(お散歩デジカメ 秋雨 2003/10/14 より抜粋)


なお 師匠の文章及び写真の著作権はKIT師匠所有のものですので、転載・二次利用の際は必ず事前にこちらのコメント欄にてご相談ください。

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by techkit | 2004-10-27 00:18 | 絞り、シャッタースピード
プロカメラマンKIT師匠がMMで公開した撮影秘蔵テクを掲載!!!!!(編集:hana)
by techkit
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